陽キャにまつわる3つの都市伝説

メンタル強化

この知識はこんな方におすすめ

  • 外向的な人
  • 外向的な人がまわりにいる人

外向的な人の3つの大きな間違い

今回は、外向的な人にまつわる3つの誤解について解説したいと思います。
前回は内向的な人に関する誤解について解説しましたが、今回は外向的な人に関する誤解です。

外向的な人はとても楽しそうです。いつもみんなで賑やかにしていて幸せそうだし、自分もあの人みたいに生きることができたらきっと幸せだろうと感じる人もいると思います。
ところが、そこにも落とし穴があります。

一般的に外向的な性格というのはいいものだと言われますが結構問題があります。
例えば、子供に対して親や教師が期待する一番の性格は外向性と協調性だそうです。
やはり、協調性が高い方がコントロールしやすいでしょうし外向性が高ければ大人とのコミュニケーションも上手にできますし、子供同士が賑やかに遊んでいる姿も可愛いものです。
逆に、親からすると自分の子供が周りの子供とは違うことをしていると不安に感じてしまいます。協調性が低く友達がいないとか外向性が低くいつも一人で遊んでいるとなると当然心配になるとは思います。

ただし、ここには問題があり協調性に関してはネガティブな影響の方が大きく、協調性というものは高くなればなるほど収入が低くなるということがあります。
協調性と収入は逆相関するので、協調性の高さというものは結構危険なものでもあります。

外向性に関しては確かにポジティブな影響が大きく、例えば、富裕層を対象にした研究を見てみると、彼らは協調性は低いけれど外向性は高いという傾向があります。
大勢の人と関わるのは苦ではないけれど、みんなに流されることはなく断るべきところは断ることができるということです。

ところが、この外向性と協調性が両方高いと、外向的だからみんなと会うのが好きでみんなに合わせて流されることも増えてしまいます。
付き合う相手を間違えれば悪い方向に進んでしまうかもしれませんので、この両方が高いというのは人生においては結構リスクだと僕は思います。

このように外向的な性格が必ずしも良いというわけではないわけです。
そんな誤解を今回は3つ紹介したいと思います。

外向的な人は幸せ?

まず1つ目として、外向的な人は幸せであるということです。
なんとなくイメージとして多くの人は外向的な人は幸せで内向的な人は不幸だと思われがちですが、これは嘘です。

外向的な人の方が人間関係も充実していて幸せそうだと考える人もいると思いますが、実は、外向的な人と内向的な人とでは幸せに対する反応の仕方が違うというだけです。

ですから、外向的な人が必ずしも幸せということはありませんし内向的な人が必ずしも不幸だということもありません。

これはメディアによる影響も大きいのかもしれません。
先ほど紹介したとおり親や学校の先生も子供に対して外向的な性格を求めますし、多くの企業は外向的な社員を求めます。
ですが、内向的な人と外向的な人とでは幸せに対する感じ方が違うだけだということです。

外向的な人と内向的な人と言われると、外向的な人は多くの人とコミュニケーションをとるのが得意で、逆に、内向的な人は他の人とコミュニケーションをとるのが苦手な人だと思われがちです。
ですが、実際にはそれは間違っています。

外向的な人は外からくる刺激を好みます。内向的な人はその外からくる刺激は苦手で自分の内側に注意を向けることが得意です。
幸せや興味を感じるポイントが違うだけです。

例えば、外向的な人は刺激が多く気分が高揚するような幸せを好み求めます。
一方で、内向的な人はそのような外部からの刺激は苦手ですが、その分自分の内側に注意を受けて物事を考えたりすることが得意です。

ですから、内向的な人はどちらかというとリラックスできる場所や穏やかに知的好奇心を刺激したりリゾートでのんびりするというようなことを好みます。
スポーツでも芸術でもわりと自分との戦いということが多いと思いますので、そのような状況や環境を求めます。

世の中では外向的な人から見ると、内向的な人が一人で静かにひっそりとしていると不幸なのではないかと感じてしまいます。
例えば、みんなでドッジボールをしている時に校庭の隅っこで一人で石を積んで遊んでいる子供がいると、どう見てもいじめられっ子のように見えてしまいます。
その行為自体を見ると不幸なように見えてしまいますが、内向的な人にとってはみんなでドッジボールをするよりも何個石を積むことができるかという自分との戦いの方が幸せを感じるという場合もあるわけです。

このように幸せの感じ方が違うというだけです。
内向的な人が常に不幸だと言うわけではありませんし、逆に、外向的な人は刺激がなくなってしまうとつまらなくなってしまいますので、例えば、外向的な性格だからといってあるチームに入れられて、そのチームに刺激がなければその人は不幸になってしまいます。

ですから、外向的な人が幸せだとは限らないというのが、外向的な人に対するまず1つ目の誤解になります。

外向的な人は人の話を聞かない?

続いて2つ目の外向的な人の誤解としては、外向的な人は人の話を聞かないということです。

外向的な人は他人に嫌われているということがあってもそれに気づきにくいということがあります。
外向的な人は内向的な人よりも友達が多いような印象があると思いますが、実際には、嫌われている人も友達だと思ってかまわず接しているだけということもあります。

このような点から考えて外向的な人はあまり人の話を聞かないようなイメージがありますが、実際にはそれも間違っています。

基本的には、内向的な物静かな人の方が相手の話を聞くのが上手な印象を与えますが、実際には外向的な人が使う話術に違いがあるだけです。

外向的な人は、開放型の質問やパラフレーズという技法を使うことが多く、それにより自然と話が弾む傾向があります。

開放型の質問というのは、例えば、「最近仕事うまくいってる?」と質問するのではなく、「最近仕事はどう?」と質問します。
いわゆるオープンクエスチョンというものです。
イエスかノーで答えられるような質問ではなく、「最近どんな仕事をしているの?」というような相手に話をさせる質問を使うのが外向的な人は上手です。
それによってそこから話が盛り上がりやすいわけです。

パラフレーズというのは、相手が話したことを少し言葉を変えて同じような意味で使う技法で、外向的な人は無意識にこれを使います。
例えば、仕事がうまくいって楽しかったというような話をしている人がいたら、外向的な人は自然と「仕事順調そうだね!いいね!!」というように返すのでこれも自然と話が弾むわけです。

外向的な人は相手の話を聞かないわけではなく、自分が喋ることによって相手の話を聞き出すというテクニックを使っています。
これは内向的な人も使ってみてもいいテクニックではあります。

外向的な人は相手の話を聞くときに黙ってそれを聞いたり頷きながらただ聞くのではなく、開放型の質問などを使いながらうまい返しをして相手の話を聞きます。
ですから、外向的な人は相手の話を聞かないようなイメージがありますが、実際には相手の話を聞き出すのが上手な人です。
これが2つ目の誤解でした。

外向的な人は底が浅い?

続いて、3つ目の誤解としては、外向的な人は底が浅く表面的だというイメージもあると思いますがこれも嘘です。

外向的な人は人間関係は広いけれど薄い関係しかないとやっかむ人もいるかもしれませんが、実際には、内向的な人で薄く狭い人間関係を作っている人もいるでしょうし、外向的な人でも広く深い人間関係を作ることができる人もいます。

外向的な人は誤解されやすいこともあり、テンションが高い外向的な人を見ると薄く表面的な印象を持ちますがこれも誤解です。

これは情報の処理の仕方が違うだけです。
内向的な人はじっくり自分の頭の中で考えてから答えを出したり発言をするので、その考えている間の沈黙によってその言葉に深みや重みのようなイメージが生まれます。

外向的な人はずっと喋っているから何も考えていないのかと言うとそういうわけではありません。
外向的な人は他人とのコミュニケーションの中で情報を処理する傾向があるということが研究でわかっています。

つまり、内向的な人は自分の頭でじっくり考えていい答えを出して、逆に、外向的な人は相手とのコミュニケーションをしている間に情報を処理して答えを出します。
内向的な人は会話をしてもいいアイデアは出ませんが、外向的な人は会話をした方がいいアイデアが出るというだけの違いです。

実際に、最終的な知識や発想のレベルとしては、内向的な人と外向的な人との間でそれによる差は生まれないということも分かっています。
情報の処理の仕方が違うだけですので、もちろん、内向的な人の中にも外向的な人の中にも底が浅い人はいますが、外向性が原因で底が浅いというわけではありません。

今回は、そんなわりとディスられたりすることの多い外向的な人の誤解について3つ紹介させてもらいました。

外向的で周りから揶揄されることが多いという人は、これを理解して外向的な性格で良かったと思っていただきたいですし、逆に、内向的で外向的な人をディスってしまう人もいますが、それは決して外向性が問題なわけではないと考えてもらいたいです。
もちろん、ディスるべき外向的な相手もいるとは思いますが、それは別の性格的な問題による部分が大きいので、そのように考えていただければ外向的な人とも仲良くできると思います。

分かり合うためのおすすめ

内向的な人と外向的な人の話をいろいろと紹介させてもらいましたが、お互いに分かり合うというのは なかなか難しいものです。

相手の感情を読む能力は外向的な人の方が低いということもあります。ですから、相手の感情というものをコミュニケーションをしっかりとりながら読んでいくしかないわけですが、外向的な人は時に相手が嫌がっていたということを後から気づいたりして傷つくということもあると思います。
なぜあの時言ってくれなかったのかとへ凹んでしまうということもあると思います。

もう少し自分が相手の気持ちを前もって理解することができたらこんな嫌な気持ちにならなかったのにと感じてしまいます。
外向的な人はたくさんの人と付き合うので、知らないうちに自分のことを嫌ったり裏切ったりする人とも付き合ってしまうということもあります。

そんなことで傷つかないようにするためには、会話の中で相手の考えていることや相手を見抜く能力を高めればいいわけです。付き合うべき相手を見分けるために

人間関係のためのおすすめ本

今回のおすすめの本としては、人間関係での誤解やストレスを抱えてしまわないための本を2冊紹介しておきます。

そもそも人間は簡単に分かり合えるものではありません。相手の本当の部分が分かった時にどこまでそれを許すことができるのかという事の方がはるかに大事です。
切ない人間関係の誤解や限界を教えてくれる本ですが、コミュニケーションにまつわるさまざまなテクニックも教えてくれて復縁の方法などもあるかなり面白い本です。

外向的な人はたくさんの人と接しているとストレスが溜まるということもあると思います。
人間関係のストレスの解消に最も効果的なのは自然の力です。
週に2時間自然に触れるだけでもかなり対人ストレスは減りますしストレスにも強くなります。
こちらの本はそんな自然の力についてまとめた内容になっています。