挑戦力が高まる不安との付き合い方

メンタル強化

この知識はこんな方におすすめ

  • 不安を感じやすい
  • 普段からストレスが多い
  • もっと挑戦していきたい

ストレスを乗り越えて前に進むには

不安やストレスの一番の問題は、もちろんそれによる健康被害もありますが、不安になるとストレスを感じやすくなり、ストレスを強く感じると怖くなり挑戦しなくなる、そして、挑戦しなくなると漠然とした不安感に襲われてしまうことです。

  • このままで自分はいいのだろうか・・・
  • このままで自分は大丈夫なのだろうか・・・
  • 今は良くてもいつかは良くないことが起きてしまうのではないか・・・

このようなことを考えてしまい、負のループが起きてしまいます。

これを止めるためには、挑戦を増やす方向に、ストレス対策や不安対策を行うことが重要です。
単なるストレス対策ではなく、ストレスをアドレナリンに変えて挑戦を増やしていくことによって、常に自分は変化し前に進んでいるという感覚を得ることが重要です。
この感覚だけが変化の激しい今の時代に安心感をもたらしてくれるものです。

私ももともと不安を感じやすいタイプですし、不安だからこそ色々な新しいも挑戦もしていますし、常に改善を積み重ねていかないといけないと思っています。

仕事でも急に無くなってしまうと、それにしがみついてしまいますし、いつなくなるのだろうかと不安ばかりを感じて過ごすようになってしまいます。
自らここまでにはやめるというタイミングを決めたり、収入は落ちたとしてもこのレベル以下の仕事は受けないと自分で決めてしまうと空いた時間ができて、暇な時間に人間は耐えることができませんので、何かしようと自然と思うようになり、創意工夫をしたり挑戦することができるようになります。

挑戦をすると最初は収益や結果は出ないかもしれません。挑戦を続けていれば実力は少しずつでも確実に右肩上がりで上がっていきますが、結果や成果は同じように右肩上がりには上がりません。結果や成果というものは、ある時タイミングが合った時に階段状に上がるものです。だからこそ挑戦というものは常にしていなくてはいけないものだということです。

フリーランスをしているとき、いつかクビなるのではないかと常に不安でしたし、実際に次の仕事はいつ来るのかも分かりません。もちろんそれを誰かが保証してくれるわけでもありませんから、どうしても足元を見られたり割の合わない仕事でも受けなくてはいけないという状況に追い込まれてしまいます。

変化していくということを自分ですることなく、ただ時代の波に流されていると、どうせいつかは変わらないといけないわけです。どうせいつかは変わらないといけないにも関わらず、自分の力で変わっていないと、ただ時代や周りに振り回されている感覚になってしまいますし、自己コントロール感はなくなるので幸福度も満足度も低くなってしまいます

時代に流されていくと、いつまでも同じ状態ではいられないので、結局どうせいつかは変わらないといけないわけです。この変化の激しい時代に維持すること自体が不可能で、変化を続けることで安定することはできません。自転車が進んでいるから安定しているのと同じです。

不安も少なくストレスも感じないようにしていくにはどうすればいいかというと、挑戦し、常に変化を作っていくしかありません。僕はこの変化や挑戦をするための時間や余裕がなくなると全てが終わると思っていますので、常にそれを大事にしていきたいと考えています。

ストレスパラドックス

ストレスについては、1998年の3万人を対象に1年間の追跡調査をしたという研究により面白いことが分かっています。

「皆さんは最近強烈なストレスを感じましたか?」

この質問に対して YES と答えた人は、向こう一年間の死亡率が43%も高まるということが分かっています。

これだけを聞くと、やはりストレスがただ体にやばいと考えると思いますが、実際は、ただストレスを感じているだけではなく、「ストレスを感じていて、かつ、そのストレスが自分の体に害を及ぼすだろう」と思っている人は43%も死亡率が高まっていました

ストレスを強く感じていたとしても、そのストレスが自分の力になるとか自分の成長に繋がると考えていた人は、ストレスの害がなかったということです。無いどころか若干プラスだったということです。
この実験では、ストレスが全くないと答えている人よりも、ストレスを感じているけれどそれは自分にとって成長に繋がると考えている人は、免疫力が高まり、脳は成長し寿命が長くなっていたということです。
ストレスに対する考え方だけでこんなにも大きな違いが生じるということです。

さらには、分泌されているストレスホルモンの種類まで違いました。
ストレスが体に悪いと思っている人は、コルチゾールが分泌されていましたが、ストレスを自分の成長のために乗り越える試練だと考えている人は、僕たちの脳を成長させてくれて免疫力を向上させてくれるデヒドロエピアンドロステロンが分泌されていました。これはアンチエイジングの効果もあり何歳になっても挑戦し続けたり新しい経験を求める人たちが多い物質でもあります。

不安という感情は、とても重要なものです。
ストレスを感じると不安になったり不安を感じやすい人は、ストレスを重く感じやすい傾向がありますが、不安というものはとても良いものです。
不安を感じると細かいところに目が届くようになります。普通の人であればスルーするような細かいことであっても、不安になりやすい人は気になってしまいますから、ストレスが増長していきます。
この不安というネガティブな感情は、ただそのままにしておくのではなく、自分の強さに変えていくことができれば、むしろ、ストレスを乗り越えて成長するためのバネに変えることができるようになります。
さらにそれを利用すると自分の心が折れても立ち直る能力が高くなります。


ストレス対策は習慣化することがとても大事です。普段から習慣化できていないのに、ストレスを感じてからしようとしても遅いので、歯磨きやお風呂に入ることと同じように普段からストレスに強くなる習慣というものを身につけておくと、ストレスに潰されることがなくなります。