この知識はこんな方におすすめ
- 効率よくリラックスしたい
- 短い休憩時間しかとれない
「休憩しても疲れがなかなかとれない・・・」
今回は、皆さんの休憩の効果を3倍に上げるための方法について紹介したいと思います。
普段仕事や勉強などで休憩を取ると思いますが、どうせ休むのであればしっかり体を休めたいはずですが、なかなかそれができないという人もいるでしょうし、 短い時間しか休憩を取ることができないという人はその休憩の効率を上げることがとても重要になります。
当然ですが、この休憩を取るという時にはできるだけスマホを触ったりせず、仕事のことなども忘れてオフにする必要がありますし、そのようなコツについては過去にも紹介したことがあります。
例えば、そのようなメンタル面の切り替えを上手にできるようになるためには瞑想が効果があるという話を紹介したこともあります。
その中でも、僕も実践している歩行瞑想は歩きながらすることができる瞑想なので使いやすくて、通勤中や通学中にも使うことができるようなものです。
色彩心理学の応用でリラックス効果3倍!
今回は、僕たちの休憩効果やリラックス効果を3倍に上げるための色彩心理学を応用した方法を紹介します。
結論から言うと、人は青い光の下で休憩することによってリラックス効果を3倍に上げることができるのではないかということを示している研究があります。
グラナダ大学の研究で12人の男女を対象に行われた実験で、全員にMIST(The Montreal Imaging Stress Task)という課題を行ってもらいました。
これは簡単に言うと、もっと早くとプレッシャーを与えられながら暗算を行ってもらうということによってストレスを与えるというものです。
ストレスや苛立ちを感じるのはもちろんのこと、実際に体内のストレスホルモンも増えるのでストレスがかかっている状況を再現したということになります。
このストレスが与えられた状態で、方法を変えて参加者に休憩を取ってもらいました。
それによりどれぐらい疲れが回復するのかということを調べようとしたものです。
全体を2つのグループに分けて、片方のグループには青い LED の光で照らした部屋で休憩をしてもらい、もう一方のグループには一般的な白い照明の部屋で休憩してもらいました。
青い LED の光で照らした部屋は、例えるならば、水族館の中のような本当に青い空間になっています。
ちなみに、僕も使っていますがPhilips Hueというスマホで色も光の加減もコントロールできる照明があり、僕はこれで青い部屋を作ってそこで休憩するようにしています。
そのような照明を変えた部屋でそれぞれ休憩してもらい、全員の心拍数や脳波を測定することによって、どちらの方がリラックスすることができていたのかということを調べたわけです。
その結果、真っ青なライトの下で休憩したグループは、普通の白いライトの下で休憩したグループに比べて、ストレスが癒されて血圧や心拍数も落ち着いていてリラックス効果が出ていると言える状態になっていました。
リラックス状態に入るまでの時間が重要
ここで重要になるポイントとしては、なぜ僕たちが短い休憩時間ではなかなかリラックスできないのかと言うとスイッチのオンオフが難しいからです。
例えば、なんとなくわかると思いますが、仕事や勉強で一生懸命頑張った後に休憩しようと思っても、その頑張った時のテンションがまだ残っているので心の底からリラックスするまでにどうしても時間がかかってしまいます。
仕事や勉強のスイッチがずっと入ったままのような気になってしまうということがあると思います。
このようなリラックス状態に入るまでの時間を測ったところ、青いライトの下で休憩した場合の方が普通のライトで休憩した場合に比べて、スイッチがオフになりリラックスモードに入るまでの時間が3倍も短かったということも確認されています。
ですから、青いライトの下で休憩した方がリラックス効果は3倍も高くなるのではないかということが言えるわけです。
いわゆる色彩心理学の実験では数ある心理学にまつわる実験の中でも覆ることが多いものでもありますので、その効果に関してはこれからの研究や議論によってさらに掘り下げられるとは思いますが、青色や緑色など自然に近い色に入ると人間は集中モードからオフのモードになるということが他の研究でも分かっています。
ですから、僕が良くするのは自然の映像を見るだけでもリラックス効果があるという研究もありますので、プロジェクターで自然の映像を映してリラックスするということもしています。
海をイメージするような青い部屋と考えると効果は間違いないのではないかとも思います。
同じような研究では、学校で勉強する部屋の壁を青白く変えるだけで、発色が強い色よりもリラックス効果が出たというような報告もあります。
いわゆる波長の短い色の中で勉強した被験者は波長が長い色の中で勉強した被験者よりも心拍数が低下していて、ストレスを感じにくい状況の中でリラックスして勉強できたということです。
他にも、青白い色を使うことによって行動障害を持っている人のその症状が和らぐということが示されている研究もあります。
ですから、青とか緑とか紫のように波長が短い色は赤や黄色やオレンジのような波長が長い色に比べてリラックス効果は高いとそれらの過去の実験でも示されていますので、できるだけ自然に近い波長の短い色を取り入れるというのも良いのではないでしょうか。
とはいえ、壁紙の色を全て真っ青に変えるわけにはいかないと思いますので、今回のおすすめの動画として歩行瞑想の方法について解説した動画を紹介するのと一緒に、僕も使っているスマホで色をコントロールすることができるPhilips Hueも紹介しておきます。
リラックス効果を高めたいという方は青い部屋を作ってみるというのもいいと思います。
ストレスも減らして集中力を高めるためのおすすめ
ストレスを減らしたり集中力を高めたいと思っている人も多いと思います。
ストレスも減らしながら集中力も高める方法としては瞑想が効果的ですが、座って瞑想をするのが苦手だという人も多いと思います。
そんな人におすすめなのは歩行瞑想で僕も毎日を行っているものです。
こちらの動画ではその歩行瞑想の方法をまとめた内容になっています。
自然の効果を得るためのおすすめ本
今回のおすすめの本としては、自然の効果を最大限に得るためのおすすめの本を紹介しておきます。
今回は自然に近い色の効果について紹介させてもらいましたが、実際の自然というものはそれよりもさらに効果は絶大なものです。
瞑想よりも遥かに強力なリラックス効果をもたらしてくれると言われています。
こちらの本ではそんな自然が持つ隠された効果について分かりやすく解説してくれています。
こちらは先ほど紹介したスマホで照明の色をコントロールすることができる電球です。