週に10時間以上プレイすると【人生変わるゲーム】とは?

人間関係

この知識はこんな方におすすめ

  • ゲームを楽しんで人生変えたい
  • 自粛中でゲームを効果的に楽しみたい

ゲームで人生が変わる?!

今回は人生が変わるかもしれないゲームについて紹介させてもらいます。

子供がゲームをする時間を制限する条例を出している県もあるそうですが、当然、ゲームに関しては良い面もあれば悪い面もあります。
ただ、ものによっては頭が良くなる可能性があるゲームや学習能力が上がるゲーム、空間認識能力が上がるゲーム、脳を鍛えたりアルツハイマーの予防になるゲームなど、同じゲームでも種類によっていろいろと効果が違うということがいわれています。

今回は、そんな中でも、もし人生を変えてくれるゲームがあるとしたら、どんなゲームなのかということを紹介させてもらいます。

人生を変えるという問題としては、一番重要なのはコミュニケーション能力です。コミュ力が高まれば人生変わります。
なぜかと言うと、ハーバード大学をはじめとする大規模な研究により、人間の何が変われば人生はより良い方向に変わるのかということを調べたものを見てみると、結局、僕たちの人生において最も大切なのは人間関係であろうということが言われています。

とても裕福な人や貧しい人、社会的地位が高い人が低い人など、いろいろ比べてみても幸福度にはあまり差がなく、差が出るとしたら人間関係による部分だとされていますので、今回は、人生を変えるゲームとして、皆さんの人間関係を変えてくれるかもしれないゲームについて紹介させてもらいます。

人間はコミュニケーションをとる最初の部分で問題を抱えやすいものです。
うまく話をすることができないとか、なかなか思うように人間関係を作ることができないことにより、いつも自分が一緒に過ごしている人といつも同じように一緒に過ごすという状況になります。

こうなってくると新しい人間関係を作ることができないので、ずっと同じ人間関係の中にいることになり、それによりその中で何かしらの問題が起きると、自分の人生にも大きな影響を及ぼすことになってしまいます。
変な人がその人間関係の中で出てきてしまったとしても、新しい人間関係を作る自信がないので、その人との関係を切ることもできないということにもなってしまいます。

だからこそ雑談の力を高めることはとても大切だということを紹介させてもらっています。

コミュ力を高めてくれるゲームとは?!

今回は、そんなコミュニケーション能力をゲームで高めることができるという興味深い研究を紹介させられます。

マクマスター大学が157人を対象に行なった研究で、なんとここで使われたゲームはポケモン GO でした。
ポケモン GO のユーザーを集めた実験で、面白いことが分かっています。

全員の不安レベルや社会的ネットワークの状況をチェックした上で、ゲームの累計プレイ時間などを調べました。
これにより、ポケモン GO を始める前とポケモン GO を始めて一定以上の時間が経った後で、どんな変化が現れているのかということを調べたものです。

ポケモン GO で人生が変わるのかと考える人もいると思いますが、実際に興味深い傾向が確認されています。

ポケモン GOで減量に成功!

44%の人たちが、ポケモン GO のおかげで普段の運動量である身体活動が増えたということです。
そのうちの13%の人たちが、なんと減量に成功していました。体重としては5.3ポンド±7 (2.4kg±3.2)ぐらい減っていたそうです。
ですから、最大で12.3ポンド(5.58kg)も体重が減っている人がいたということです。
普段の運動量が増えたことによって、こんなにも良い影響が出ているということでした。

ポケモン GOで幸福度が改善!

そして、25%の人たちが、ポケモン GO のおかげで幸福度の改善があったと報告しているそうです。

つまり、ポケモン GO を始めたことによって、44%の人たちが身体活動が増えて、13%の人たちは減量に成功し、25%の人たちですから、4人に1人が幸福度が上がったと言われていて、さらに、23%のユーザーが、ゲームを始めてからコミュニケーション能力が上がったと報告しているということです。

ポケモン GOでコミュ力が改善!

実際に、他人と話すことが億劫でなくなったり、他人と仲良く喋ることができるようになったというような報告があったそうです。
ポケモン GO をしたことで、なぜかコミュ力が上がっているということです。

さらに、コミュ力が上がったと報告した23%の人たちをより詳しく調べたところ、76%の人たちが見知らぬ人ともよく話すようになっていて、85%の人たちが友達とのコミュニケーションにより多くの時間を使うようになっていました。

自分の人間関係に対してより多くの時間を費やしてコミュニケーションを深めるようになっていたわけです。
しかもそれだけでなく、41%の人たちが新しい友達を作ることに成功していました。

ポケモン GO をすることによって、かなりコミュ力が高まっていて、見知らぬ人とも気軽に話すことができるようになったり、より多くの時間を今の友達と過ごすようになったことで絆が深まった上に、新しい友達を作って人間関係を広げるということにも成功していたということです。

ここまで見てくると、学生の皆さんはポケモン GO をした方がいいのではないかと考えられるようなデータだと思います。

ちなみに、ゲームは1日1時間にするべきだというような議論がありますが、はっきり言ってポケモン GO はもっとした方がいいのかもしれません。

この研究では、ポケモン GO を週に10時間以下の時間プレイしているプレイヤーと、週に10時間を超えてプレイしているプレイヤーを比べたところ、プレイ時間の多い方に身体的活動の増加がより起きていて運動量が増えていました。

10時間を超えているプレイヤーは70%で、10時間以下のプレイヤーは46%の人たちに、日常的な運動量や身体活動の増加が確認されたということです。

幸福度の改善についてもかなりの効果が確認されていて、ポケモン GO を週に10時間以下している人は、22%の人たちが幸福感が改善していて、幸せややる気を感じるようになったと報告していますが、10時間を超えてプレイしている人たちは、なんと43%もの人たちが幸福感が改善していて、人生に対して前向きになったと報告しているそうです。

ゲームは種類にもよるが使い方次第

そういう意味では、ゲームは使いようだということかと思いますし、これから先もいろいろなゲームやそれについての研究が出てくるとは思います。

昔ながらのゲームやただ座ってするだけのゲームでは違った話になるのかもしれませんが、ただダラダラとテレビを見たりするよりは、コミュニケーションも含めてさまざまな活動が増えてきます。

そう考えると、人間関係を充実させてくれるという点や幸福感を改善してくれるという点においては、 ポケモン GO はした方がいいのではないかということが分かる研究でした。

自粛中にはうまく活用を

最近自粛中でどうぶつの森がとても流行っているそうですが、どうぶつの森は身体活動はそこまで増えないかもしれないけれど、コミュニケーションは増えると思いますので、幸福感も改善する可能性は十分にあると考えられます。

そういう意味では、どうぶつの森も意外と悪くないのではないかと思いますし、身体活動を増やすという点で考えるのであれば、Wii Fit などの体を使ったゲームで対戦するというようなゲームであれば、おそらく、人間のメンタルやコミュ力などにも良い影響があるのではないかということが推測できます。

ポケモン GO は今なかなか外にも出られませんので、その点で今は使いにくいと思いますが、人が多いところは当然避けながら、1日の中での散歩のルートを少し変えるぐらいであれば、気分転換にもなりいいのではないでしょうか。
ポケモン GO を楽しめば、限られた散歩の時間もより上手に使えるのではないかとも思います。
ぜひ参考にしてみてください。

今回のおすすめの本としては3冊あります。
1冊目は『コミュ障でも5分で増やせる超人脈術』で、新しい人間関係を作ったり今ある人間関係を維持したりするための話術やテクニックを紹介しています。

内向的でなかなか会話ができないということで悩む人もいると思います。
内向的な人はある概念を理解することができれば、自分が急に喋れるようになるということもあります。
そんな方法を解説しているのが内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える』です。

これを読めば、内向的な人でもコミュ力を手に入れることができますし、内向的な人の方が世界を変えるだけの力を持っているということが理解できます。
会話が苦手だとか自分は内向的だと思っている人は、ぜひ読んでみてください。

相手の考えていることが理解できず、うまく会話ができないという人もいると思います。
悪気はないのに相手を傷つけたり怒らせてしまうことがあるという人は、共感能力を高めた方がいいと思いますので、『共感力 (ハーバード・ビジネス・レビュー)』も紹介しておきます。

このハーバード・ビジネス・レビューは、論文をガッツリ読むのは面倒だという人でも、さまざまな研究を理解することができますし、和訳も結構しっかりしていますので、ポイントをかいつまんで理解することもできるのでおすすめです。