回数で人を操る方法

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人間が説得される確率は「回数」を変えることによってコントロールできます。

デイヴィッド・オグルヴィという現代広告の父と呼ばれた人がいて、広告や宣伝を打つ場合には人が3回以上その広告に触れないと効果がないと言われていました。

例えば、CMで何かの広告を見ました。この時は始めてみたので記憶にも残らないですよね。

2回目をその商品の車内広告で見たとします。そうすると、あっこの間テレビで見たやつだと思います。

3回目、店頭で目に入ったり別の場所でその商品のポスターを見たとします。そうすると、最近良くCM見るな、ちょっと買ってみようかなと思うわけです。

要するに、人を説得するのに3回ぐらいかかるというわけです。

このことを更に詳しく、どうすればこの説得力を上げることが出来るか心理学者が研究しています。

模擬裁判を使った実験で、2~3回陪審員に対して証拠を提示し説得を試みた場合、46%の陪審員がその説得に応じたわけです。この回数を増やしていくとどうなるのか?

10回繰り返したとします。そうすると説得率は82%まで上がったんです。

つまり、人間は説得に関しては回数を重ねたほうが説得される確率が高いということです。

そんなに何度も繰り返されたらしつこいと思われかえって抵抗が生まれるのではと考ると思いますが、これを避ける方法があってオグルヴィも触れていますが、説得を繰り返し行う場合には説得の方法・表現・言葉づかいを変えなくてはいけません。

ですから、商品などを売り込んだりPRする時も繰り返すのであればその表現などを変えないと相手の心には刺さりません。

回数で人を説得し操るのであれば10回以上繰り返さないといけません。且つ、その説得内容はバリエーションをつけることが必要です。

繰り返しバリエーションが相手の心を上手に操るわけです。